ちょっとレトロな可愛らしさを盛り込んだ、エアリアルヨガを満喫できるワンルーム。
物件概要
家族構成 | 1人暮らし |
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築年数 | 23年 |
間取り | 2DK→1R |
専有面積 | 約31㎡ |
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工事費総額 | 約590万円 |
種類 | 自宅リノベーション |
東京都世田谷区 T様
「日当たりが良くないこともあり暗いのがずっと気になっていました。
そこで、壁をなくして広く明るい印象にしたかったんです。キッチンもオープンにして、木の温もりが感じられるかわいい家にしたいと思いました」
初日から大盛り上がりの打ち合わせ
リノベーションをするにあたり、ネットで探した数社を訪問。その中からインテリックス空間設計に決めた理由を伺うと、
「担当の方と初日からすごく盛り上がったんです」と笑った。
最初の訪問で希望をいくつか伝えたところ、「それ、かわいい!」と思える案をその場でいろいろと出してくれて、楽しい気持ちになれたとか。
趣味のエアリアルヨガが今では日課に
家の中で最も目を惹くのは、ヨガ用のハンモック。リノベーションを機に家でも趣味のエアリアルヨガを楽しみたいと、設置を希望した。
「マンションの規約上、天井に穴を開けられなかったのですがあきらめきれませんでした。そんな私に建築士さんはイヤな顔ひとつしないどころか、むしろ挑戦することが楽しいかのような顔をしてくれました」と、うれしそうに振り返る。
「できない」ではなく、「できる方法を考える」方向で試行錯誤した結果、大きな木の門型フレームを造作することになった。強度はまったく問題がなく、今は日課としてヨガを楽しんでいる。
レトロモダンにこだわったサニタリー
「ワンルームだからこそ、リビングとまるで違う雰囲気にしたいと思いました」と、レトロモダンなサニタリーを見せてくれたT様。
ヘリンボーンのフロアタイルと、シェルシェイプの洗面ボウルだけは使いたかったと満足そうな笑顔。花のエンボスが美しい白の壁紙は建築士が見つけてきたもの。
「かわいいですよね。天井にも使いました。壁をシックなネイビーにしたのは、このお花を目立たせるためです」
やわらかな照明に浮かび上がる花の模様がとても美しい。
チラ見せのアクセントウォールには遊び心を
キッチンからベッドスペースに使われているアクセントカラーはグレイッシュな淡いブルー。大好きな色なので、どこかに使いたかったとか。
「このブルーと、エアリアルヨガの門型フレームの木目を部屋のポイントにしたいので、他はシンプルにまとめました。でもハンガーラックの奥はチラリと見える程度なので、柄を使っても面白いかなと」
ハンガーに掛かった洋服を寄せると華やかな壁紙が現われ、部屋に彩りを与えている。
あきらめきれないものは取り入れて正解
最初は山のように希望を出したというT様だが、予算の都合であきらめたものもあった。しかし、結果それらはなくてもよかったものだと納得していると話す。
例えば「将来的にプロジェクターを使いたいから、テレビを壁掛けにしなくて今となっては良かった」とか。
しかし、断念したものの中で一番悔しかったものを、最後の最後に盛り込んだ。
「家のどこかにかわいらしいアーチを使いたかったんですが、途中であきらめていました。最終的に玄関に取り入れられて、本当にうれしかったですね」と笑う。
誘惑に揺らがないよう、イメージを明確に
T様のお家は、洗面ボウルや棚、照明器具など、レトロでおしゃれなものがポイントに使われ、家のどこを見ても「かわいい」とときめいてしまう。
「こうしたいというイメージがはっきりしていたので、使いたい小物はネットで探しました」
こう聞くと最初からT様は明確なイメージを持っていたように思えるが、
「迷いや誘惑は常にありましたし、これはどうですか?とセンスのいい提案があると、それいいですね!とすべて乗っかってしまいそうでした。だから自分の思いを貫いたと胸を張れる家を作れるように、あらかじめイメージを固めておきました」と力強く話す。
建築士には日常のすべてを隠さず伝えて
リノベーションを振り返ってT様は、
「建築士さんは私の生活のすべてを知っています」と、照れ臭そうに微笑んだ。
例えば、DVDを見ながらヨガをするのが日課とか、メイクは洗面所で行うとか、就寝時にスマホをどこに置くかも知っていると笑う。
「一年を通してのライフスタイルや、日常のちょっとした習慣は自分しか知りません。自分が暮らしやすい家を作るのに、自分の日常を気取って隠すのは良くないと思いました。それから、以前住んでいた家で不便だったことも伝えました。この家では同じ不便を感じたくありませんから」
普段の生活習慣や不都合を包み隠さず伝えること。これこそ、他でもない自分自身が快適に暮らせる唯一無二の家を作る秘訣かもしれない。