IRピックアップ
- 理想の企業づくりは
理念の共有と共感から - リノベーションの力で、
さらに「つぎの時代の価値」を測
り、
新生活様式の課題を解決する - 代表取締役社長 俊成 誠司
- 2021.07
私たちインテリックスは、そこに住む人が心から人生を楽しめる住まいづくりのために、まだ社会に存在しない新たな価値を創造し、実現する力を高めていきます。
理想のライフスタイルを提案するために、まず私たちがお客様・社会に提供できることを見つめなおす
新型コロナウイルスの影響が依然として続いており、多くの人が長い時間を自宅で過ごす機会が増え、自分のスタイルに見合った良い住環境への関心が一層高まっています。創業以来、それまで世の中になかったサービス、工法、ソリューションを生み出し、リノベーション市場を創造してきた私たちインテリックスにとって、このような住まいに対する要求の高まりは追い風だと考えています。
しかしこのような注目市場に対し、流行に乗って新たに参入する企業も増えています。単身者からファミリー層まで、多岐にわたるお客様に対して、他社とは違う私たちの強みや想いを共感していただくために、「私たちはお客様にどんな価値を提供したいのか」、「その価値が当社にしか提供できないものなのか」、というこれからの会社の在り方を考える部門横断プロジェクトチームを立ち上げ、議論を重ねてきました。そして2021年7月に新たな理念体系としてMISSION(ミッション)・VISION(ビジョン)・VALUE(バリュー)を策定し発表することができました。
この新理念体系は全社一丸となってカタチにした、私たちインテリックスの決意表明です。「つぎの価値を測る。」をスローガンに、私たちの強みを活かし経営基盤をより強固にしながら様々な新しいチャレンジの種を撒き、未来を見据えて「つぎの価値」を測り続けていきます。
サステナブル( 持続可能)な社会の実現に向けた取り組み
私たちはリノベーション事業を主軸に、中長期的な視野に立ったサステナブルな企業経営を目指しており、創立以来実践してきた「住まいのサーキュラーエコノミー(循環経済)」のビジネスモデルをさらに強化していきます。
2020年10月、日本政府は「2050年カーボンニュートラル宣言」を発表し、CO2排出量削減目標値が引き上げられました。日本のCO2排出量の15%を占める家庭部門においても、当初目標値からの引き上げが必須です。そうした背景の一方で、築年数の経過した既存住宅では、新築住宅に比べ、省エネルギー化が進んでおらず、今後省エネ化の推進が必須になってくると考えられます。
インテリックスでは、今年度新たに、環境・エネルギー、そして快適な空気環境の提供により健康に配慮した省エネリノベーション「ECOCUBE(エコキューブ)」を積極展開していきます。お客様の求める新たな価値と、時代や社会の求める「つぎの価値」の実現に向けた新たなチャレンジです。
そして、ECOCUBE事業を通じて、国連が推進する持続可能な社会の実現にむけたSDGs(Sustainable Development Goals)のゴールにも貢献していきます。
さらに、つくる責任をさらに高めた業界初の最長20年のアフターサービス保証制度の導入など、社会が抱える様々な課題の解決に向けて経営資源を積極的に投入してまいります。
時代が大きく変わろうとしている中、企業が社会に求められる役割も変化しつつあります。インテリックスは、従来の枠組みにとらわれずリノベーションを再定義し、これまで蓄積してきた技術や知恵を活かして、より豊かな社会を実現できるようなサービスを提供してまいります。
2021年5月期振り返りと今後の見通しについて
当期における売上高は、410億74百万円(前期比8.5%増)となりました。また、営業利益は21億70百万円(同95.8%増)、経常利益は19億26百万円(同154.3%増)および親会社株主に帰属する当期純利益は11億27百万円(同116.0%増)となりました。
また、当期末の配当金につきましては、1株につき24円(年間35円)とさせていただきました。
各事業の概況につきましては、以下の通りです。
リノベーション事業分野
中古マンションの仕入れ環境は依然として厳しいものの、堅調な市場を背景として、期中仕入れの強化により前期水準の販売件数1,400件を目指してまいります。また、他社との差別化戦略として、高断熱・高気密な省エネリノベーション「ECOCUBE(エコキューブ)」を採用したマンションを発売いたします。
ソリューション事業分野
「リースバック安住売却〈あんばい〉」事業の仕入強化とともに、前期に引き続き不動産信託受益権を積極的に活用することで計画的に収益化を図っていきたいと考えています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響について
長引く新型コロナウイルスの感染拡大の影響につきましては、当社グループの中古マンション再生流通事業(リノヴェックスマンション事業)において、現段階では限定的であると想定しています。
ホテル等宿泊事業におきましては、長期にわたり稼働率が低い状況で推移しておりますが、今後も不確定要素があるものの、ワクチン接種の普及拡大を経て緩やかに回復するものと考えています。