日常のストレスはリノベーションで解消。自分の身体に合わせたサイズ感が心地いい。
物件概要
家族構成 | 2人暮らし |
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築年数 | 46年 |
間取り | 3DK→1LDK |
専有面積 | 約52㎡ |
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工事費総額 | 約1060万円 |
種類 | 購入してリノベーション |
東京都大田区 K様
家を購入するにあたり、馴染みのバーで出会った友人たちにリノベーションをした方が新築を購入するよりも安くて楽しいと勧められたK様。『「中古マンション×最小寸法」でかなえる 最高のリノベーション』(幻冬舎・滝川智庸著)を読んで相談会に訪れたという。
「使用上問題のない適正寸法があるということが書かれてあり、胸に響くものがありました。夫婦とも身長が高いのでそれまでの家では壁やドアに身体がぶつかることが多く、日常的にストレスを感じていました。ですが、ムダに広い必要もないと分かり、ストレスを洗い出して解決できたのは、リノベーションならではだと思います」
扉をなくして動線をスムーズに
この家の一番の特徴は、扉がほとんどないこと。クローゼットや靴箱はもちろん、寝室や洗面所にも扉はない。
「服は広々としたスペースで選びたいし、足が大きいので下足入れはオープンな方が便利。扉がないと家事も流れるように進められます。
窓の外にはうちより高い建物もないので覗かれる心配もありません。そこで仕切るよりも広さや動線を優先しました。一応、寝室とクローゼットはカーテンで仕切れるようレールを取り付けましたが、今は使ってないですね」
帰宅したら玄関にコートを掛け、手を洗い着替えをして、リビングでくつろぐという一連の流れがスムーズに行える。
掃除が苦手とのことでロボット掃除機を走らせているそうだが、扉がないことで効率よく掃除ができて埃もたまらないという。
身長に合わせた使いやすいキッチン
リビングで過ごす時間が長いことから、リビングダイニングは広々と居心地のよい空間にすることをまず考えた。そこに作業スペースが大きなキッチンを希望されたのは料理好きの奥様。
通常の高さだと洗い物をする度に水で服が濡れてしまうのが悩みだったので、キッチンを高くした。おかげで旦那様も、腰を曲げることなくキッチンに立てるようになったとか。
「水周りの位置を随分移動したので、水が逆流しないか何度もテストをしてくれました。見た目だけでなく、暮らした後のことも真剣に考えてくれているのが伝わり、信頼感につながりました」
サイズを調節することで、くつろぎが生まれる
物件を探していた時から旦那様が熱望していたのは、大きなお風呂だった。
「それまでのお風呂では肩までお湯に浸かることができず、全然癒されませんでした。一番大きなバスタブを入れたので、ようやくゆっくりとお湯に浸かれています」と笑う。
さらに、トイレもよく肘をぶつけることがストレスだったことから、できるだけ大きくスペースを取っている。
「どのくらい横幅を取ればいいのか、青山リノベーションスタジオで実際に試しました。さらに施工中にもギリギリまで横幅を広げてもらったので、今はとても快適です」
壁を使った見せる収納が家のアクセントに
K様が一番気に入っているという居心地のいいリビングダイニングの一角には、旦那様の趣味が詰まったスペースがある。多趣味で物が多いが床に物を置きたくないことから、壁掛け収納や吊り棚を駆使したそうだ。
「雰囲気がここだけガラっと変わり、アクセントになっていて楽しいですよね」と微笑む奥様と、自分のスペースがあって嬉しいと笑顔の旦那様。
リビングダイニングでは大好きなお酒を飲みながら映画を見たり、ギターを弾いたり、お菓子を作ったりと、ひとつの空間でお互いに趣味を満喫し、お家時間を楽しんでいるそうだ。
家に自分を合わせるのではなく、家を自分に合わせる
気の合う仲間の意見も参考にしながら、夫婦の好みをすり合わせての作業はとても楽しい遊びのようだったと振り返る。
「家に合わせて暮らすのと、自分たちに合わせて家を作る!というのは全然違うものでした。それに中古マンションは、一緒に暮らす住人たちが建物を大切に扱っているかどうかも見極められるので、新築を買うよりもずっと良かったと思います。
何よりもフィーリングの合う担当者に出会えて、友達にも相談して、いろんな人に力を貸してもらいながら、自分たちも話し合ってまとめたというのが学祭気分でメチャメチャ楽しい経験でした」と旦那様。
キレイで過ごしやすい自分サイズの家のあまりの居心地の良さに、外に全然出なくなっちゃいましたと笑った。