導線にも内装にも工夫を凝らして。ブレることなく目指した「愛犬との快適な暮らし」。
物件概要
家族構成 | 2人暮らし |
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築年数 | 18年 |
間取り | 2LDK→2LDK+S |
専有面積 | 約63㎡ |
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工事費総額 | 約1360万円 |
種類 | 自宅リノベーション |
東京都江東区 Y様
愛犬と暮らして数年。仔犬の頃にクロスをかじられてしまい、壁がボロボロになっていたと振り返るY様。愛犬と心地よく過ごせて、夫婦が便利に生活できる家を目指してリノベーションを決めたそう。
「数社に相談しましたが、インテリックス空間設計はこちらの要望に『それには何が必要ですか?』と具体的な質問を重ねてくれました。
『こちらでかっこいい家を作るからそこに住んでください』ではなく、私たちならではの生活を大切に考え、不満を残さない家作りをしてくれると感じました」
犬と人の導線は明確に区別
キッチンに愛犬が入ると危ないので、飛び越えられない高さの扉を設置。さらに食事中、ダイニングテーブルだと愛犬が顔を出してくるので、食卓として高めのカウンターを要望されたY様。二人でゆっくり鍋も楽しめる広々としたカウンターの下には、十分な収納が確保されている。
「リビングと寝室以外は犬が入らないように、玄関からの導線を人間と犬で分けました。散歩帰りはすぐリビングへ。買い物帰りは犬と会わずに冷蔵庫へ向かえるよう、洗面室からキッチンへ。出かける時にはウォークスルークローゼットで支度をして、そのまま玄関へ。
正方形に近い部屋ならではの3方向の導線を提案してもらいました」
愛犬とのスペースは安全で清潔に
リビングと寝室を囲む壁には、床から1m程の高さまでキッチンパネルが貼ってある。
「壁を噛めないような対策を相談すると、キッチンパネルを貼ってはどうかと提案され、採用しました。
床は滑りにくい素材のフロアタイルで、粗相をしても掃除がしやすく仕上げました」
寝室との間には壁掛けテレビのある間仕切り壁だけを建て、愛犬が自由に行き来できるようにした。
オーディオ機器はすべてテレビの上の棚に収納して、ケーブル類は壁の中に配線を通したので安心。さらに、下には穴を開けてフットライトを入れている。
「寝ている愛犬を起こさずに足元を照らせるので、とても便利です。
この穴から覗いていることもあるし、ボールを放り投げると喜んで取りに行くし、コミュニケーションツールとしても最高ですね」と愛犬を抱っこしながら笑顔のY様。
愛犬にも来客にも便利な、玄関の洗面台
広めの玄関に置かれた、卵型の美しい洗面台が印象的。
「散歩帰りの足を拭いたりするのに使えるよう、玄関に洗面台を置くことは決めていました。このボウルはかなり値が張りましたが、ひと目惚れをしてしまったので思い切りました。
タイルはリビングの間仕切り壁用に候補に上がったものです。テレビの後ろをネイビーのサブウェイタイルに決め、次に廊下洗面の壁を迷うと、この深いモスグリーンのタイルを貼ってはどうかとお勧めされたんです。気に入っていたので採用しました」
当初の目的は愛犬のためだが、来客の手洗いにも対応するオシャレな玄関となった。
仕事モードの時には愛犬から離れて
「家事の手間を省くため、洗濯物が乾いたらそのまま収納したいと思っていました」
広々としたウォークスルークローゼットのおかげで、ハンガーにかけたまま洋服をすっきりと収められるようになったとか。
掃除用具もコード類があるので愛犬の入れないクローゼットに収納することに。ロボット掃除機が動くと愛犬が気にするので、散歩中に稼働させるんだとか。
クローゼットの隣には、やはり収納が十分確保されたワークスペースを。
「キッチンのカウンターで犬がくつろぐ様子を眺めながら仕事をしちゃう時もあります」とY様は笑うが、愛犬から離れて集中できるスペースとなっている。
「愛犬との暮らし」という、芯を貫いた家作り
愛犬と快適に暮らすこと以外は漠然としていたと振り返るY様。
「建築士さんにカフェ風にしたいと言ったら『どんなカフェでしょうか』と聞かれて戸惑いましたね。デザイン面はこだわりがなく、ふんわりとしか考えていなかったので、希望を言語化するのはとても難しかったです。イメージに合う画像を集めるなどの慣れない宿題も出て大変でした」
しかし、建築士からの質問に応じることで、自身のイメージが具体化していったようだ。
「建築士さんのいい加減にはしないという姿勢は信頼できるものでしたし、いろいろと提案をしてもらえたのが良かったです。
部屋の使い勝手がアップして、愛犬も満足できる快適な家ができました」