圧倒的に広い玄関ホールと、収納量を確保した柔軟に使える二つの小上がりがユニーク。
物件概要
家族構成 | ファミリー |
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築年数 | 15年 |
間取り | 3LDK→3LDK |
専有面積 | 約72㎡ |
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工事費総額 | 約1480万円 |
種類 | 自宅リノベーション |
東京都北区 H様
以前から収納の少なさに悩み、ご自宅のリノベーションを検討されていたH様。
間取りやインテリアを見るのが好きな奥様は、様々な事例を見ながら夢を膨らませていたそう。
そんなタイミングで家族全員リモートとなり、いよいよリノベーションに踏み切った。
「仕事に勉強にと、一人にひとつはデスクが必要と感じました。それから念願だった収納を増やすこと。そのうえで広く感じられる家にしたいので、スペースを有効利用するために、ひとつの空間を二重、三重の用途で使えるようにしたいと考えました」
多彩に使える小上がりを備えた玄関土間
広々とした玄関土間を希望されたのは旦那様。帰宅すると、抜け感たっぷりの空間のさらに奥、ガラスのリビングドアを通して外の景色まで目に入る。
土間に小上がりを設けたオープンスペースは、奥様が吟味したというフロアタイルで一体化。玄関ホールでありながらセカンドリビングであり、ワークスペースでもあるというユニークな空間となっている。
「ロールスクリーンで小上がりを囲むと、客間としても使えます。将来は小上がりを取って、広い土間として使うことも、壁を作って個室としても使えるようにしています」
小上がりの下は収納になっていて、季節家電や雛人形を収納。
お子様はロールスクリーンを幕に、小上がりをステージに見立てて、お友達と演劇ごっこを楽しむこともあるそうだ。
ガラス戸とオープン棚が広さを感じさせるリビングダイニング
リビングダイニングと寝室は、ガラスの上吊り戸でゆるくつなげた。ベッドとして使っている小上がりはフローリング仕上げで、ソファを置くなどしてシアタールームとしても使うことができる。
「憧れていたガラスの上吊り戸は採用が難しかったんですが、建築士さんがいろいろとアイディアを出してくれたので、イメージに近い雰囲気になりました」
こちらの小上がりの下も収納があり、お子様の作品や季節外れの洋服がしまわれている。
リビングダイニングには、壁面に大きくオープン棚を設けた。
「扉をつけると使わない物も入れたまま忘れがちですが、オープンならその心配はありませんし、圧迫感がないのでリビングが広く感じられると思います」
高さに合わせられる可動棚は、収納としても飾り棚としても自由に使えるところも魅力だそう。
収納には扉をつけずにスペースを節約
寝室の奥は、奥様のワークスペース兼ウォークインクローゼット。窓から景色を眺めながら仕事をしたいので、窓際にワークスペースを設けた。
「ここをメインで使っていますが、今は私だけが在宅勤務なので、その日の気分でダイニングや小上がりなど、デスクを変えて仕事をしているんですよ」と笑う奥様。
クローゼットは日当たりのいい窓に面しているが、窓があるからこそ風通しもいい。日焼けや埃は「扉をつけると場所を取るので」と、カーテンで防いでいる。
他の収納も扉はなく、すべてカーテンやロールスクリーンで隠している。普段はオープンにしておけるので、扉よりも使い勝手がいい様子だった。
ドアはお子様がお気に入りのデザインに
玄関ホールの脇にある子供部屋には、圧迫感をなくすために室内窓をつけた。小上がり側にいても広さを感じられるそうだ。
子供部屋の入口前にはパントリーがあるが、いずれお子様の洋服が増えてクローゼットとして使うようになったら、扉をつけられるように下地処理は済ませたそう。
子供部屋のアクセントクロスとドアは、お子様自身がセレクト。ドアは格子や装飾などがないシンプルなデザインが気に入ったという。
インテリアはすべて奥様主導で決めたが、リビングやトイレ、洗面室のドアは、お子様が気に入ったデザインで揃えたとか。お子様は「長方形がかわいい」と嬉しそうに微笑んだ。
自分たちなりの将来を考えたからこそユニークに
今までたくさんの事例を見てイメージを膨らませてきた奥様は、「ついデザインにばかり目が行きますが、実際依頼するなら、画像だけではわからない質の良さが大事と思いました」と振り返る。
品質と保証に信頼感を抱きインテリックス空間設計に依頼したというが、レスポンスの良さや、スタッフ同士の連携の良さにさらに安心できたそう。
「関係者全員の仲が良くて、楽しそうに話している姿は見ていて気持ちが良かったです」と微笑む。
広さにこだわったので、すごく気持ちがいい家になったと旦那様。小上がりでプロジェクターを使い、壁をスクリーン代わりに映画を見て過ごすなど、生活の質が格段に上がったという。
「今はこれがベストと思っても、暮らし方は年々変わっていくものです。だから家にも可変性を持たせたいと考えていました。ユニークな間取りで売るのは少々大変かもしれませんが、自分たちの暮らしやすさを考えたらこれがいいのよ!という気持ちで作り、大満足の家になりました」と笑った。