広がりのある視界にこだわりあり。最大限に空間を活かして、コンパクトながら開放的。
物件概要
家族構成 | ファミリー |
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築年数 | 15年 |
間取り | 2LDK→2LDK |
専有面積 | 約52㎡ |
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工事費総額 | 約1330万円 |
種類 | 自宅リノベーション |
東京都 N様
10年程暮らしたご自宅の設備が古くなってきたので、ひとつずつ直すくらいなら一気に新しくしようとフルリノベーションをされたN様。
約52㎡の住まいに、ご夫婦とお子様の三人暮らし。将来的には夫婦二人暮らしになることを視野に間取りを検討したが、配管の都合で大きな変更はできないことから細かいサイズ調整などで工夫を凝らした。ご自宅だからこそ、日の入り方や使い勝手などわかることが多いのは良かったと振り返る。
将来的に開放感を与えてくれる大きな室内窓
家全体がグレートーンで統一されているのは奥様のコーディネート。濃すぎると家が暗くて狭く感じるので、色みには非常にこだわったそう。
「淡いグレーのクロスは照明の加減で明るくも見えるし、温かみのあるグレーのドアは周囲の色や採光によってグレーにもベージュにも見えるんです。色の見え方が変わるのがとても楽しいですね」と話す。
お子様の受験を前に子供部屋を作りたいが、夫婦二人になった時に子供部屋の壁でリビングダイニングを圧迫したくない。そこで子供部屋には大きな室内窓を設けた。
「今はロールスクリーンが下がっていますが、子供が独立した後は上げて開放的に使う予定です」
子供部屋のアイアンバーは、やや高く使いにくいのではないかと心配になったが、ロールスクリーンを上げた時にリビングダイニングから見えない高さになっている。
これもお二人で暮らすようになる将来を見越した仕掛けなんだとか。
天井をできるだけ上げて、開けた視界を確保
開放感を大切にしたリビングダイニングにはTV台を兼ねた収納棚を造作。仕事用のファイルやレコーダーがピッタリ収まるサイズとなっている。
「いつも使っているファイルケースに合わせて作ったので、すべてのファイルが収まった上に、まだスペースが余っているので今後も安心です」と嬉しそう。
天井は上げられるところをすべて高くして、視界を妨げる物はできるだけなくしたという。
「洗濯物は基本的に浴室乾燥機で乾かしていますが、時間帯によってはリビングダイニングに干すこともあります。室内干し用のバーを使わない時には取り外せるように、物干し用金具を天井に付けました。
リビングダイニングにいると、明るくて広くて気持ちが良くなったとしみじみ思います」と満足そうに微笑む。
少しの調整と大きな決意で実現した広いキッチン
キッチンは奥様の希望で対面式に。
「せっかくキレイにしたんだから、その美しさを維持したいですよね。楽に手入れができることを重視して、キッチンは継ぎ目のないステンレス製にこだわりました」
以前はキッチンに物を置くスペースがなかったが、隣接するユニットバスの向きを90度変えて、サイズを小さくすることでキッチンが広くなり、三か所の収納棚を設けることができた。
なお、浴室はサイズダウンしてしまったが、向きを変え無駄なスペースをなくしたことで、バスタブに浸かるとむしろ広く感じるとか。
廊下の棚収納は、水や米を収納するパントリー。洗面室のドアを開けるとパントリーが隠れるというユニークな仕組みになっている。
「キッチンには吊り戸棚を付けることも検討しましたが、収納を増やすのではなく物を減らそうと決意しました。おかげで天井の高さと抜け感が出て、広さをより感じられるようになりました」
水垢も埃も逃さない、手入れのしやすさを重視
広い洗面台のおかげで朝は二人並んで支度ができるようになったと、お子様と奥様がニッコリ微笑む洗面室。
洗面台も手入れのしやすさを重視して、水栓周りに水がたまらず汚れにくい、上部から水が出るタイプの水栓に。さらに、床も掃除が楽なフロアタイルにし、髪の毛が目立たない濃いグレーを選んでいる。
フローリングも手入れを考えて突き板フローリングに。
「フローリングワイパーで掃除をすると、些細な凸凹にもゴミが溜まってしまいます。それがストレスになるので、見切材の薄さにもこだわりました」と語るのは、掃除担当の旦那様。
「今まではどんなに頑張っても家具の裏の埃までは取りきれませんでしたが、家具を造作したので家中の埃を逃しません」と隅々を見渡した。
自分仕様のサイズ感で暮らし心地がアップ
予算を超えてはしまったが、闇雲にコストを削るのもいいとは思えなかったので最後は思い切ったと振り返るお二人。できあがった部屋を見て、「諦めたことはほぼないので大満足です」と微笑む。
今まで不満に思っていた部分が解消されたうえに、設備もすべて新しくなって、メンテナンスを気にせずに生活できるのも嬉しいとか。
「新しい設備は機能面が優れているし、汚れ落ちもいいですね。何もかも以前より扱いやすくなって、暮らし心地が良くなりました」と旦那様。
奥様は、「以前は部屋に合わせて家具を置いていたけれど、リノベーションでは持ち物とライフスタイルに合わせて自分仕様に家のサイズを決めるので、無駄なスペースが一切なくなりました。
自分で決めたからこそ愛着も湧きますし、家にいたいという気持ちが強くなりました」と、嬉しそうに微笑んだ。