リビングダイニングの広さはそのまま、造作した二段ベッドで個室を増やした3LDK。
物件概要
家族構成 | ファミリー |
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築年数 | 13年 |
間取り | 2LDK→3LDK |
専有面積 | 約67㎡ |
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工事費総額 | 約1350万円 |
種類 | 自宅リノベーション |
東京都世田谷区 M様
新築から暮らしてきて、夫婦それぞれの実家に近い立地も、街並みも、日当たりの良さも気に入っている家。親子で寝室をともにしていたが、二人のお子様が中学生になる前にそれぞれに個室を与えたいと、リノベーションを決意された。
「広いリビングダイニングは維持したままで3LDKにしたかったのですが、私たちではいくら間取りを見てもどうしたら叶うのか検討もつきませんでした。
マンション専門のプロに相談しようとインテリックス空間設計を訪れたところ、初回の提案で3LDKを叶える立体的なプランを提案してもらいました」
個室を二段のベッドで仕切るプランに興奮
二つの子供部屋の間に上下でスペースを分ける形でベッドを造作。
「図面を見てもよく理解できませんでしたが、建築士さんが絵を描いて丁寧に説明してくれました。帰宅後に図面と家を見比べながら夫に話すと、こんなことできるんだね!すごい!これしかないよ!と興奮して、インテリックス空間設計でリノベーションを進めることにしました」と奥様。
上下で同じ高さにしたベッドは座っても天井に頭がぶつかることがなく、ちょうどよい“おこもり感”もある。
「閉塞感があるかと心配しましたが、意外と広い個室となり、仕上がりは想像以上でした」
窓は洋室2にしかなく、上段のベッドで半分ふさがれているように見えるが、窓際に人が立てるスペースがあるのでカーテンの交換も問題ない。
窓のない洋室3には室内窓を設けて、日当たり抜群のリビングから採光が取れるようにした。
「二人とも男の子で洋服が少ないので、収納はチェストで済みました。制服はベッドサイドのナゲシレールに掛けるだけ。扉の開け閉めなど、片付けに少しでも手間があると部屋が散らかってしまうので、クローゼットを作らなくて良かったです」と笑う。
欲しい物を買えるのは、収納スペースができたから
子供部屋を2室作ることがリノベーションの主目的だったが、
「個室だけのリノベーションでも仮住まいが必要と聞いて、それならいずれやりたいと考えていたキッチンもこの機会にやろうと思いました」
そんな奥様の希望に、旦那様は
「キッチンが広くなったら、今より楽しく料理ができるようになると思うからいいよ」と快諾してくれたとか。
子供部屋のプランは初回の打ち合わせで決まったので、その後の打ち合わせの中心はキッチンについてだったそう。
掃除のしやすさを重視してオープンキッチンに。
さらに家電もできるだけ収納したいので、収納力を上げるためにキッチンカウンターをダイニングまで壁一面に配したが、キッチンからダイニングまで統一感があって美しい。
そして奥様には、収納スペースが増えたことでさらにうれしいことが。
「手巻き寿司をよくするので酢飯を作る飯台が欲しかったのですが、しまうところがないという理由で我慢していました。リノベーションで収納がたっぷりできたので、念願の飯台を買ったんですよ!」と、笑顔で飯台を見せてくれた。
お子様がお手伝いしやすいキッチンレイアウト
キッチンが広くなり夫婦で並ぶスペースもできたので、釣りが趣味の旦那様がさばいた魚を横で調理するといった作業もスムーズになったとか。
また、オープンキッチンは向かい合って作業ができるので、お子様たちに「ちょっとこれ混ぜて」などと、お手伝いをお願いしやすくなったという。
茶碗など、よく使う食器はキッチンとダイニングの間に収納している。
当初キッチンの奥にあったが、
「母にプランを見せたら、よく使う食器はダイニングの近くにあったほうが便利よと言われて変更しました。そしたら、子供たちが食器を並べてくれるようになったんですよ」とにっこり。
圧迫感が出ないように吊り戸収納は付けず、以前から集めていた絵を飾るピクチャーレールを取付けた。
そして旦那様が可愛がっている熱帯魚は、水換えがしやすいようシンクのそばに。リビングダイニングのどこからでも目に入るので、奥様も泳ぐ姿に癒やされているという。
たくさんの事例を見ることで、好みが明確に
旦那様には内装の希望は特になかったそうで、プランは奥様にお任せされた。
「画像をたくさん見たほうがいいと聞き、『キッチン グレー』『リビング モノトーン』などで検索しました。多くの事例を見たら迷うかと思いましたが、このテイストは好みではないなどと条件が絞れて、逆に好みがハッキリしました」
全体のコーディネートを濃淡や質感の違う5種類のクロスを使い、全体にグレー系で美しくまとめている。
「クロスのサンプルは100種類くらい取り寄せました。実際に壁に当ててじっくりと検討できたのは、自宅リノベーションならではのメリットですね」
図面を見ることにも慣れてはいなかったが、暮らしている家だからこそ「ここにこの形で壁が立って…」と具体的なイメージはしやすかったと振り返る。
家ではじっくり、打ち合わせはスピーディーに
プランナーや建築士が驚くほどの早さで打ち合わせを終えられたM様。その場で決めないといけないようなことでも、思い切りのいい決断力を発揮されて、迷うことなくどんどんと進められた。
「クロスなどじっくり考えたいところは家でゆっくり検討してきたので、打ち合わせ中に迷うことはありませんでした。
また、リビングの広さを維持したまま3LDKにしたいと、やりたいことが明確に決まっていたのも、打ち合わせがスムーズに進んだ理由だと思います。
リノベーションの目的と好みをハッキリさせておくと素早く楽に進められるうえに、願いが形になったときの喜びも大きいですね」
打ち合わせはいつも和気あいあいとしていたので、毎回楽しみだったというM様。
「全員がそれぞれの役割をまっとうして作り上げるチームワークが気持ち良かったですね。終始楽しく考えて、理想通りの仕上がりになりました。
将来子供たちが巣立って夫婦二人になっても暮らし続けたいお気に入りの家なので、その時には二人で暮らしやすい家にするため、またリノベーションしたいと思います」と微笑んだ。