夫婦が並んで料理を楽しむアイランドキッチンが中心。自然の風が巡る愛犬も快適な家。
物件概要
家族構成 | 2人暮らし |
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築年数 | 52年 |
間取り | 2LDK→1LDK |
専有面積 | 約72㎡ |
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工事費総額 | 約1650万円 |
種類 | 購入してリノベーション |
東京都千代田区 T様
「リノベーションして、子どもや愛犬と快適に暮らしたい」と、中古マンションを購入したT様夫妻。リノベーションのパートナーには、「好みの事例が多くあり、アフターサービスがしっかりしている点に惹かれて」と、インテリックス空間設計を選んだ。
「建築士さんと私たちの要望について話し合って検討できたのが良かったです。また、完成までの期間や支払いのタイミングについても、プランナーさんが丁寧に説明してくれたので、ここなら安心して任せられると思いました」
物件の魅力を生かした間取りを実現
既存の間取りは部屋が細かく区切られていたが、思い描いていた「南北の窓を生かした風が通る家」にしたいと望まれた。
「さっそく打ち合わせを何度か重ね、ほぼプランが固まってきた最終段階で、急に子どもの海外留学が決まって…。
間取りを二人暮らし用に変えることにしたものの、着工までの期間がなくて焦りました。それでも迅速、且つ臨機応変に複数の案を出してくれたのは嬉しかったですね」
予想外の事態に見舞われながらも、ウォークスルークローゼットで部屋をつなげ、各部屋の扉を開ければ家中に風が巡る間取りが完成。夫妻と愛犬がゆったりくつろげて、家事や仕事がはかどる理想の住まいとなった。
開放感や美しさにこだわったLDK
「LDKなどの天井は、設計段階から高くしたいと伝えていました。スケルトンにしてからも、上げられる箇所を教えてもらえたので、さらに天井が高くなって開放的です」
リビングダイニングの窓にはカーテンボックスを造作。「バーチカルブラインドが天井まであるように見せたい」と、レールを隠してもらったそう。天井を補強して設置したアイアンバーも、「洗濯物を干したい」という要望を叶えたもの。
リビングの壁は、テレビ側とワークスペース側に異なるアクセントクロスを張って、メリハリのある空間に。アクセントクロスの範囲について建築士に相談したところ、「梁の高さに合わせたほうが美しい」とアドバイスを受けたという。
「完成したLDKを眺めるたびに、梁のラインに揃っていてきれいだなと思います」と、納得の表情を見せる。
アイデア満載の収納で、片付けやすさや理想の音響計画を実現
キッチンは、夫妻が並んでゆったり使えるアイランドに刷新。さらに、冷蔵庫置き場の上部にオープン収納を造り付け、スペースを無駄なく活用している。
「この収納は、大工さんが施工中に提案してくれたもの。奥行きがあり、ホットプレートなどが置けて便利です。予算の関係で背面収納を諦めて手持ちの家具を置きましたが、思いがけず冷蔵庫の上に大きな収納をつくれたので、全部収められました」
部屋がすっきりと片付くのは、ダイニングに造作した壁面収納の存在も大きなポイント。
内部は縦に3分割され、ひとつは棚のないスペースを作って「見えない場所に掃除機を置けるようにしたい」と、充電用のコンセントも取付けて便利な掃除用具入れに。両脇は可動棚にしてキッチン用品や書類、愛犬のケア用品などが入り、しっかりと収納量を確保しつつ、「良い音に包まれながら映画を楽しみたい」という願いを叶えた一挙両得のアイデア収納。
「リビングダイニングが中心となるように、壁の4カ所にスピーカーを取り付けたかったので、壁面収納の両側に壁を作れて良かったです。おかげで音が前後から流れ、臨場感が味わえます。リノベと同時に音響を計画したので、スピーカーや専用コンセントの配置にこだわれて大満足です」
部屋を自由に歩き回る愛犬もコンセントに引っかかることがない高さで安心だ。
細やかな工夫で暮らしにフィット
程よいこもり感のあるワークスペースは、当初、リビングと区切ることも考えたそう。
「そんな時にプランナーさんから、デスクを囲うように壁を配置するアイデアをいただいて。なるほど!と思って採用しました」
デスク前の壁にはマグネットボードを取り付け、上部にはルーター置き場を兼ねた棚を造作。さらに、ダウンライトのスイッチはリビングと連動させず、単独でON/OFFできるようにしてもらったので「夜はここだけ点ければ仕事ができるので便利」だそう。
棚やポールを取り付けて、天井まで収納できるウォークスルークローゼット。建築士の提案で、人目に付きにくい利点を生かして分電盤や点検口も取り付けたとか。
「寝室はミニマムに」と、2台のベッドが置ける広さに設定。携帯電話の充電などがしやすいように、コンセントを高めの位置に取り付けたのも建築士によるアドバイス。
「部屋がすっきり美しく見えるように、ちょっとしたところにも建築士さんはこだわってくれました」
人や愛犬、家事にも配慮した洗面室
大きなシステムバスの採用で、隣り合う洗面室も広い空間に一新。
「散歩後に、愛犬の足をすぐに洗いたい」と、洗面室は玄関の近くに配置した。洗面台は、夫妻が並んで身支度でき、愛犬のケアもしやすいように、ワイドサイズを選んだそう。
「洗濯機置き場に吊り収納を取り付け、その下にハンガー収納用のパイプを付けたのは大正解。洗濯物を取り出したらすぐにハンガーにかけ、換気・乾燥機能付きの浴室でそのまま干せるので、家事がラクに行えます」
プロの意見を参考に、家づくりや暮らしを満喫
夜はダウンライトが壁を照らし、光の演出が楽しめる廊下。天井は、梁以外を上げて表情豊かな空間になっている。
「施工中も廊下をはじめ、様々な場面で、建築士さんや大工さん、施工管理の方がアイデアを出し合い、色々な提案をしてくれました。プランナーさんにはクロス選びを相談したこともあります。4者のチームワークがとても良く、何でも相談でき、的確なアドバイスが受けられたので、設計も施工も楽しめました。
お互いに意見交換ができたからこそ、希望以上の住まいをつくれたと思います」と、家づくりを振り返る。
また、以前の家が寒かったので、この家は壁に断熱材と、複層ガラスのインナーサッシも取り入れたので、冬はエアコンをほぼ使わずに暖かく過ごせました。これから迎える夏の快適さも、今から楽しみにしています」と、期待に胸を膨らませる。