玄関が広くドアのない空間は、明るく開放的で暮らしやすさ抜群。
物件概要
家族構成 | 2人暮らし |
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築年数 | 17年 |
間取り | 3LDK→1LDK |
専有面積 | 約59㎡ |
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工事費総額 | 約800万円 |
種類 | 購入してリノベーション |
東京都葛飾区 Y様
掃除のしやすいシンプルなプラン
玄関ドアを開けると、2台の自転車が置かれた広い土間が広がるY様宅。
白を基調にしたシンプルな空間は、余計なものは加えず、手持ちの木目調の家具にも合う色味とデザインで統一したとか。
Y様宅の特徴は、玄関からキッチン、リビングダイニング、寝室、バス、トイレと部屋がすべてつながっていること。各部屋を仕切るドアがなく、視線が抜けるので、この上なく開放的だ。光と風も十分に取り込むことができる。
玄関土間の一部にワークスペースを設けたり、バルコニーの内側をインナーテラスにしたりと、デッドスペースがなく、実際の平米数よりもかなり広く感じられる。
「夫婦と犬との生活なので、広すぎず、好きなようにリノベーションできる中古物件を探しました。ここは広さ、天井の高さ、窓からの景色など、第一印象で気に入ったんです」と旦那様。
奥様はもともとインテリアが好きで、よく雑誌やサイトを見ていたそう。リノベーションサイトでインテリックス空間設計を知り、ショールームを訪れたという。
「担当の方がとても親切に対応してくださったので、ここでお願いしようと決めました、物件を見つけてから改めて相談に伺ったとき、
“掃除がしやすく、玄関は広く、室内のドアはいりません”と希望を建築士さんに伝えたところ、その場でサッと間取りを描いてくれたんです。それが私たちの希望にピッタリで、あれだけの言葉でよく汲み取ってくれたなと感動しました」と奥様。
トイレやバスルームはゆったりサイズ
まず希望をすべて出して、費用などはあとで検討することにしたというY様。しかし、すべてを実現するには、予定していた金額の1.5倍くらいになりそうだったとか。
「床材に大理石や無垢材を使用したいと考えていたのですが、そこは予算に合わせた材料を提案してもらいました。おかげで最終的には、予算内でほぼ希望が叶えられました」
土間とダイニングに使った白いレンガ風のタイルは、黒い目地とのコントラストが印象的。
「タイルはショールームに行くと、選択肢が多くて悩みました。最初に選んだものが入荷できなくなり、それよりも同じメーカーの新作のほうが気に入って、結果的に費用も抑えられたのでラッキーでした」
トイレもバスルームも広めのスペースをとり、空間に余裕をもたせることで、「将来、手すりを設置できるように」ということも考慮したそうだ。
「広いほうが奥のほうまで掃除しやすいですし、一般的なマンションのトイレより一回り大きくして、ドアは引き戸にしてもらいました」
ミニマリストらしい見せる収納
Y様宅ではクローゼットにもドアがなく、収納スペースにはまるでショップのように洋服が並ぶ。以前は洋服や小物などもたくさん持っていたが、不要なモノを捨てたそうだ。
「ホコリや犬の毛などが気になるのでマメに掃除をしたいのですが、モノが多いと大変ですよね。そこで少しずつ使わないものは減らし、クローゼットも思いきってオープンにしたら、着心地のいいもの、お気に入りだけになりました」という奥様。
この部屋に越してきてから、片付けがパッと短時間でできるようになったと笑顔で話してくれた。
奥様のアイデアでバック類が壁面収納されていたが、
「棚に並べて置くよりも、壁にかけたほうがよさそうだと思いつき、ホームセンターで材料を買ってきて取り付けました。実際にやってみたら、意外と使い勝手がいいですよ」
ということだったが、壁面収納やクローゼットには、必要に応じて棚やロールスクリーンが取り付けられるように下地が設置されている。寝室の天井には、カーテンレールを設置。お客様が来ても仕切れるようにと考えられてのことだ。
暮らしてみてわかった暖かさや便利さ
自転車を置きたいというだけでなく、広い玄関にこだわった理由はほかにもあったという。
「些細なことですが、二人で出かけるとき、どちらかが先に出なければならないのもストレスでした。
実際に生活してみて便利だと思ったのは、買い物から帰ってきたとき、靴を脱がずに玄関から冷凍食品などを冷蔵庫に入れられることですね」
また、窓を二重サッシにしたことで、防音、断熱の効果が得られているそうだ。
「大通りに近くても、騒音はまったく気になりません。
私は寒いのが苦手なのですが、日当たりがよいので昼間は暖房いらずで、夕食に鍋をしたら、その後もずっとポカポカです。エアコンも一基だけで大丈夫ですし、真冬でも過ごしやすいですよ」と奥様は満足そうだ。
相性のよい専門家と出会えて希望を実現できた
リノベーションを成功させる秘訣を聞いてみたところ、「最初にこうしたいという自分たちのコンセプトを決めて、ポイントを絞っておくことが希望するプランを実現する近道ではないか」と話してくれた。
「打ち合わせなどは面倒かなと思っていたのですが、実際はできあがるまで非常に楽しかったです。合間に趣味の自転車の話で盛り上がったりもして…。建築家の方との相性も大事だと思います」と旦那様。
「こうしたいというイメージは持っていましたし、話を重ねていくうちに、自分たちの好みをよくわかってくれたようです。今回、お願いして本当によかったです」という奥様。
Y様ご夫妻は、きちんとコミュニケーションを取りながら、希望通りのリノベーションを実現し、ふたりのライフスタイルに合った住まいを手に入れたようだ。